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[MY B-TRIP]


  • [19]笹戸温泉・風天洞

    - 風天洞 -

    以前から気になっていた「当地一の奇景、風天洞」に遂に行った。
    その胡散臭さは並大抵ではないもであった。皆様も機会があれば是非御出かけになると良いのでは(^^;

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    笹戸温泉所在図
    笹戸温泉広域図
    ・風天洞は笹戸温泉から北東へ暫く行った所にあります。温泉で聞かれるとすぐわかるでしょう。所在は敢えて伏せておきましょう。
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    笹戸温泉とうふ屋からの矢作川の眺め
    小さいながらも(本当に小さいベランダ風呂のよう)露天風呂があり、なにより空いているので良い温泉。お風呂だけ使わせて頂いて1000円/大人、500円/子供はちょっと高いが仕方なし。

    とうふ屋の裏手でカモを見る

    ・登り口から暫く行くと、いろんな寄進の仏様が出てくる。芳名には名家、遠方の方々が刻まれ、ますますこの風天洞の胡散臭さを引き立てるのであった。言うならば、高野山の超ミニチュア版のような…。

    ・さらに登ると、建て売りの家の造成に失敗したかのような、駐車場をコンパートメントにした十二支の干支を祭った像が来る。半身半獣で、全部干支の顔をしている聖母像であるが、全部プラスティック製である。どこかにこのようなものを大量生産しているところがあるのかな?

    ・登り切ると七福神の像など山肌一面にプラスティックの像があるのであるが、どこをどう見ても「当地最古の寺」は見当たらないのであった。


    そして、

    ・これが風天洞の出口。置いたのか、落ちてきたのか、岩山を掘ってこの石を残したのかは私には判らない。
    ・でも、本当は入り口。登ってくると地面に、右→風天洞とペンキ書きされていて、その通りに行くと、おじいさんがBOXに座った料金所がある。
    ・なんと、そこで大人一人2000円払えと催促される(あまりに大袈裟に高いと言うと。子供二人はただになった)。 ・しかし、実は、先の→と反対に進み、上の方に見えている巨岩のほうに向かえば上記写真の出口(ただの入り口)となる。
    驚いたことに、その出口には、「ここは出口。無理に入ると中の洞の電気が消えることがあります。」という脅し文句がある。要するに、人手が足りなくて、お金も無くて、入り口だけに人が居て、出口に一方通行にする自動扉も無いのであった。これで九度参りしろ(=18000円/人)は都合が良すぎるというものとあきれる。どうぞ、出口から入らせて頂きましょう。

    ・出口にある取って付けたような呪文字。これだけはプラスティックではなかった。しかし、これを見せられると、きっとここの所有者のお孫さんがウルトラマンシリーズのファンなのに違いないと思わざるを得ないのでは。

    ・洞の中は、このような大きな石が重なってできた洞窟となっている。非常に長い道のりを上下しつつ歩くのだが、そこかしこに樹脂製の観音様が賽銭下さいと鎮座しており、水が流れており、この創作費用は結構と思わせるものあり。しかし、大きな石積みの間から晴天の太陽の日差しが木漏れ日の如く見え、通路の上の石の上は空であることは明々白々であった。



    ・どこにも寺はなく、民家の一階に放置された太鼓を打ち鳴らして帰る。これで、宗教法人なのであろうか?風天洞、その実態は?
    聞き、来て、見て、その謎は深まるばかりなり。

    ・どなたか、風天洞縁起をご存じのお方は是非一報をお願いします。


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